訪問美容師になりたいと思ったキッカケ2
てな訳で、私は友達や祖父母との別れを惜しみながら東京に進出してきました。(再度確認ですが、神奈川です。)
神奈川はわたしから見るともうそれは都会で都会で、話してる周りの子たちはSMAPの中居くんのように、「〜だべ!」と話すものだから、
私から見てみんなテレビの向こう側の人に見えて。
でも優しくて明るいみんなの輪に入れてもらえたわたしはこんな私でもいいのかな?と、思いながら何とか溶け込もうとしました。
ですがそのうち、なんとなく距離感がある…
と気付いた頃にはもう私はみんなの『仲間』には入っていませんでした。
私はこんなに訛りが強いし、やっぱり田舎者だからかな…と、自信をなくしていきました。
今思えば、方言とか関係なく、ちょっと個性が強い私はきっと自分が気付かないうちに嫌な気持ちにさせることをしてしまっていたのだと思いますが…笑
こんなに話すのが大好きなのに、話すのが怖くなって。
笑ってるように見えているかな、と思いながら鏡を確認したりしていました。
心の中はずっと泣いていたけれど、やっぱりちょっと悔しさもあって泣きたくなかったんですね~!笑
母はきっと、自分の責任だと思って責めてしまうから富山に帰りたいなんて、言いませんでした。
今更帰る場所なんてないと思っていましたしね。
富山の親友に手紙を書きながら泣いたこともありました。
ですが、この時が私の人生を変えます。
神奈川に引っ越してきて初めての美容室で出逢いがありました。
駅前のガラス張りのキレイなお店。
キラキラとしたお兄さんお姉さん達。
ヘアスタイルにあまりこだわりがない私は大体の長さを相談して、お任せにしました。
とっても笑顔が素敵でかわいい美容師さんは私を和ませようとたくさん話をして下さいました。
何度か通ったある日。
ふと、わたしは自分のコンプレックスを話しました。
「富山の訛りがまだとれなくて…恥ずかしいんです。みんな〜だべ!って。東京出身っていいなぁって思います。」
そしたらその美容師さん
「東京出身の人なんてここにはほとんどいないよ!彼も地方だし!私もそうだよ!」
私はすごく驚きました。
そして、なんて狭い世界で生きていたんだろうとも思いました。
それから私は、少しずつ自分に自信を持てるようになりました。
そして、こんな人になりたいと思いました。
人を元気にできる人になりたい。
その美容師さんはしばらくして退社をされてお会い出来なくなりましたが、私は今でも感謝しています。
この出逢いが、私の人生を決めたのですから。
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